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彼らが絶対にナンバーワンを獲ると確信した、あの日のこと。


2017年5月7日9時57分。

時間をかけて巻いた髪を乱しながら、見慣れた坂道を走って下った。

 

いつもなら「はいはい、わかったわかったとりあえず落ち着け?お姉さん13年オタクやってるけど、成功してるの見たことない、やめとけ?」と鼻をほじりながら(若しくはビールを煽りながら)言う私が、造花の赤い薔薇を買いに百均に走った。


「薔薇を持ってSTAGEを歌いませんか?」というツイートを見たからである。いつもの企画と何ら変わらない、変わらないんだけど、あまりにも本気なツイートだった。思いが伝わってきた、っていうと一気に美談みたいになるので、正直に言うと「この企画を成功させて嬉しそうに笑う5人が見たいな、わんちゃん泣かせてえな」ってのが最初の感想だった。直後、みんなで成功させよう!という熱をひしひしと感じて「最高の景色見せてあげようぜ!」なんて柄にもなくアツくなったのである。

 

そうと決まれば買いに行くしかない。既に現場にいる友人からは「新横浜の花屋が行列してる。みんなが薔薇を持ってる。赤い色がなくなって、他の色を買ってる人もいる。」と連絡がきていた。幸運にも、地元駅の百均で造花の赤い薔薇を見付けた私は、薄く安っぽい袋にそれを忍ばせて電車に飛び乗った。

 

暫くして、「段ボールに赤い薔薇がいっぱい入ってる!絶対配られる!」と高揚したツイートが回ってきた。震えた。電車の中、涙を堪えながら、関係するツイートを端から辿っていった。iPodからはタイミングを見計らっていたかのようにデビュー曲が流れてくる。私のiPodのシャッフル秀悦すぎない?空気読みすぎない?煽ってきてる?そんなことを考えていたら、近くにいた健人担も目を潤ませながらiPhoneの画面を見つめていた。ああ、みんな同じ気持ちなんだ、と思った。

 

新横浜に着いて友人に会った瞬間、堪えていた涙が溢れそうになって焦った。チケットをもぎって貰った後、お姉さんからは紙を、お兄さんからは一輪の赤い薔薇を手渡された。紙にはこう書いてあった。

 『いつもSexyZoneを応援していただきありがとうございます!本日の横浜公演をもってSTAGEツアーが最終公演となります。そこで最高のツアーファイナルを飾るべく、サプライズ演出のご協力をお願いします。もちろんメンバーはこの企画を知りません!ここの会場にいるファンの皆様だけの秘密にしてくださいね!(一部略)』

なんて愛されてるグループなんだ、と思った。席に着き、粋なサプライズに胸を詰まらせていると、スクリーンは既に12:56:25の数字を映し出していた。開演まであと3分。今までと比べ物にならない、異様なまでの高まりが会場を包んでいたのを肌で感じた。そうしている間にも、赤くなった数字は刻一刻と時を刻む。13:00:00の数字が映し出されると同時に、待ち焦がれていた「SexyZone Sexytour 2017-STAGE」が開演した。

 

OP映像で、私の涙腺は遂に爆発(断っておくが、映像に泣ける要素はひとつもない)。
次に涙腺が火を吹いたのはteleportation、マリちゃんが祈るように歌う「同じ光を見てる信じて」である。直後ふまけんの背中合わせ。そして最後には5人揃ってアカペラで歌う『キミへテレポーテーション どんな壁を越える ただキミのもとへ』の歌詞。完全に煽ってきている。泣かない訳がないではないか。そして感動的なオルゴールへ。
(風磨くんのI'm missing youの切なさも語りたいんですけど、後日別の記事で書きます) 

 

IGD。「つまらなそうに歌う時も、怒ったように歌う時も、やる気を感じられないように歌う時もあったこの曲を、それでも大切にしてきたこの曲を、今の風磨くんは全力で、メンバーと歌って踊っていた。」というような内容のツイートを見た(引用したいのだけれど、見つかりませんでした)。健人が記者会見で話していた「ソロ曲は、ひとりひとりみんなの大切な宝物なんですね。その宝物を共有する。」と言っていた言葉が自然と再生されて、涙が出た。なんて素敵なグループなんだろうと思った。本当に出会えて良かった。

 

rouge。この日のrougeは最高に切なくて最高に苦しくて最高に胸がギュッてなった。ラップ部分も感情が込もりまくっていたし、大サビはマイクを外して切なく、でも力強く歌っていた。私の好きな人だ、と思った。ああ、本当に好きだなあ。

 

最後の挨拶で、「SexyZoneが好き」「メンバーが愛しい」という風磨くんが凄く幸せそうで、涙が溢れて止まらなかった。6日の1部までは明言を避けてきたのに、6日の2部からは「3人と2人に別れて」と言うようになった。その時に風磨くんが言った「俺らって可哀想かな?それって可哀想なことなのかな?」は2日経った今でも頭から離れなくて苦しくて苦しくて堪らないです。彼らは本当に強い。強い、というか強くならなきゃ”いけなかった”人たちで。どれだけ傷付いてきたのかは当時を知らない私には計り知れないことだけど、時間をかけてもっともっと知っていきたいと思ったし、気持ちを共有したいと思いました。

 

「俺は絶対裏切らないから。……裏切る時は死ぬときかな?だから死ぬまで俺らについてきて。」こういう風磨くんの、周りの人たち全員を大切にしようとするところ、大好きで。ちゃんと「コイツを応援してて良かったって思わせたい。」「裏切りたくないしいつも笑顔にしたい。」って欲しい言葉を口にしてくれるし、それを態度で示してくれるから風磨くんは絶対に裏切らないって信じられる。周りから見たら相当バカだし、盲目なのかもしれないけどね。あとは「オンリーワンもいいけどさ、みんなでナンバーワンになろうよ」っていう言葉。事あるごとに「頂点」「上」「1番」と拘ってきた彼らに、本当にナンバーワンを獲って欲しいって心から思った。し、彼らとなら狙えると思った。

 

そして、5TAGE。
会場の涙腺ボルテージはマックスだった。「一つ二つ合わさってく」から人数をカウントしていって、5人になったら大事そうにギュッと強く握る風磨くんの仕草は、何回見ても涙を誘うものがあると思う。さっきまで口角を上げて歌っていたように見えた聡ちゃんは、ファンが歌う箇所で急に顔を歪ませて涙を零して。マリちゃんも泣きながら必死に歌っていて。勝利くんも、また目を赤くさせて。それに気付いた風磨くんはとっても大切そうに肩を抱きにいって、健人もそれに加わって。ギュッと肩を抱き合いながら幸せそうに歌う5人を見て、嗚咽が出るくらい泣いた。最後は涙で5人の背中が見えなかった。

 

まだ映像が流れているにも関わらず、コールが始まる。そしてスクリーンに映し出されるセクベアからのサプライズ指示。

『サプライズの時間だよ!バラを準備してね!
バラを持って手を高くあげよう!みんなのバラで会場を埋め尽くそう!』

こんなに大きいコールを聞いたことない、と思ったくらい全員が全員、全力で大好きな人たちの名前を叫んでいた。その光景にも胸がいっぱいになる。幸せすぎて、正直苦しかった。

 

少ししてから、映像がスクリーンに映し出され、当時の音声で1人1人名前が流れる。衣装はファーストコンサートと同じもの。まるで”第2章の始まり”を告げるかのように特効の音が鳴り響く。階段からはメンバーが降りてきていて、これがアンコールだなんてきっと誰もが思っていなかったように思う。今考えると、全員が薔薇を掲げている光景は異様で。でも、会場を埋め尽くす薔薇に気付いて目をまん丸にして驚く健人と、本当に嬉しそうな勝利の顔が忘れられない。

 

ダブルアンコールのsilver moonも、大好きで大好きで大好きな曲だから嬉しかった。風磨くんの全力の煽りも好きが溢れた。明日から絶対負けねえって思った。

 

終演後も誰も帰らず、延々と鳴り響くコール。16時を回って、自然と起きた大きい拍手で「SexyZone Sexytour 2017-STAGE」は幕を閉じた。文章を書く仕事をしておきながら、情けないくらい言葉が出てこないけれど、間違いなく世界で1番幸せな空間だった。誰1人欠けることなく、みんなでナンバーワンを獲りたいと思った。SexyZoneとなら、きっとどこまででもいける。ずっとずっと、ついていきます。